![インプラント](img/h1_implant04.jpg)
オールオン4
オールオン4とは
オールオン4(オールオンフォー)とは
オールオン4とは、インプラント4本以上を埋入して、大きなブリッジのような歯列のかぶせものをネジ留め式、取り外し式、マグネット式、ミニインプラント式などの方法で治療する方法です。
他には、オールオン2、オールオン6、オールオン5、7など、使ったインプラントの本数によって呼び名がかわります。
オールオン4には以下の3通りの治療方法で行います。
![オールオン4(オールオンフォー)とは](img/implant04_01.jpg)
治療法その1
はぐきを切開して剥離してインプラント4本~10本の埋入手術する方法
![治療法その1](img/implant04_02.jpg)
従来の治療計画とオールオン4ガイドを使用して、はぐきを切開、剥離する手術をすることによって直接、骨の形を見て確実なインプラント埋入手術をします。
骨が少ないかたや、歯を抜歯してインプラントする方にこの方法を用いることが多いです。
![治療法その1](img/implant04_03.jpg)
治療法その2
フラップレス はぐきを切開、剥離しないでインプラント手術する方法
![治療法その2](img/implant04_04.jpg)
ノーベルガイド、SIMPLANTなどのCT撮影後の3D顎骨画像のコンピューターシュミレーション技術を用いて、はぐきの上から切開せずにドリリングしてインプラント埋入する方法です。
この手術法では、痛みや腫れが少なく、短時間で済むのが大きな利点です
この方法は、骨量と骨幅がしっかりある方に用いることが条件となります
治療法その3
ハイブリッド手術(切開する方法と、フラップレスを組み合わせて行う方法)
![治療法その3](img/implant04_05.jpg)
骨が少ないところは、切開して手術し、骨量や幅がしっかりあるところはフラップレスで手術する組み合わせ法(ハイブリッド法)です。
![治療法その3](img/implant04_06.jpg)
体にも経済的にも負担の少ないオールオンフォー
オールオン4(オールオンフォー)は、上顎、下顎などの歯の少ないかた、まったく歯のない方、入れ歯の方などでも、4本以上のインプラントで噛めるようにするため、体にやさしく、経済的にも負担が少ないことが特徴です。
![オールオンフォー](img/implant04_07.jpg)
オールオンフォーは、「食事ができるようにする。」「おいしくご飯を食べれる健康な食生活」を可能にします。 当医院に、お電話で相談してくださる患者さんの多くは、こうおっしゃいます。
「歯が全部ぐらぐらで困っているので、オールオン4などでどうにか出来ますか?」
こういう患者さんは、ブリッジがぐらぐらだったり、部分入れ歯だったりが多いです。
「他の医院では、インプラント費用(価格、値段、料金)が、200万~400万円と言われた。」
「歯を全部抜くと言われた。」
「入れ歯が落ちて食事ができないので、どうにか落ちないようにしてほしい。」
「いろいろな医院をインターネットで検索し、比較したが、とにかく高い。」
「どうにか、低予算で、噛めるようにしてくれませんか?」
「入れ歯がどうしても嫌で、ずっと歯を悪いままにしてきてしまった。」
「接客業の仕事なので、見た目をよくしたいのと、すぐに歯が入らないと困るのでどうにかしてください。」
「残せる歯は残せるでしょうか?」
![オールオンフォー](img/implant04_08.jpg)
困っている患者さんは、どうにか今の現状問題を解決したくて、インターネットでインプラントやオールオン4にたどりつき、医院に電話したり、予約をとって相談に行ったりします。
![オールオンフォー](img/implant04_09.jpg)
上顎オールオン4(オールオンフォー)の治療の流れ
1.オールオン4ガイドの位置
切開してフラップを剥離したら、2ミリのツイストドリルを使用して、正中線に約10ミリまでドリリングします。骨形成部の正中線にオールオン4ガイドを装着します。
オールオン4ガイドを使用して角度を確認。使用するインプラントのタイプと骨密度に応じてドリリングし、インプラント埋入します。
2.臼歯部のドリリング
上顎の外側壁にドリルで小さな穴を開け、上顎洞の前壁を確認します。ノーベルガイド、SIMPLANTがある場合は、必要ない時があります。
![臼歯部のドリリング](img/implant04_11.jpg)
プローブで外側壁を調べ、必要に応じて広げます。外側壁の位置にマーキングし、前壁とドリルの位置の関係を常時確認できるようにします。ドリリングは出来る限り後部で開始し、上顎洞から4ミリ以上離します。カンチレバーを長くしない為、最大45度傾斜ドリリングします。
![臼歯部のドリリング](img/implant04_12.jpg)
3.前歯部のドリリング
前歯部を2か所ドリリングします。両者の位置を可能な限り離し、なおかつ、臼歯部のインプラントの先端からの距離を十分に確保するようにします。
![前歯部のドリリング](img/implant04_13.jpg)
スクリューアクセスホールが適切な方向に位置するように、ストレートまたは角度付きマルチユニットアバットメント17度を装着します。
角度付きマルチユニットアバットメント17度の場合は、マシンドライバーユニグリップと補綴用トルクレンチを使用して15Nで締め付けます。
ストレートマルチユニットアバットメントの場合は、マシンドライバーマルチユニット用と補綴用トルクレンチを使用して35Nで締め付け
これで、インプラント埋入手術は終了です。
治療法その1(4か月待つ)
このあと、縫合し、手術したはぐきが治癒し、インプラントが骨とくっつくまで4か月ほど待ってから、オールオン4の被せものを作成する場合と、
治療法その2(即日ネジ留め式)
もう一つは、手術したその日に、被せものの仮歯をねじ止めして連結してしまう方法の2通りの治療方法があります。
![前歯部のドリリング](img/implant04_14.jpg)
4.型どり(印象)
![型どり](img/implant04_15.jpg)
印象用コーピングマルチユニットオープントレー用をマルチユニットアバットメントに連結します。シリコンの印象材と各個トレーを使用して印象します。
5.技工手順
技工所で、模型と補綴物を作成します。
① 印象下シリコンにレプリカを連結してガム模型を作成するか、事前に石膏模型とサージカルガイドコンセプトマニュアルの説明に従い、サージカルテンプレートを使用して石膏模型を作製します。
![模型と補綴物を作成](img/implant04_15.jpg)
模型を咬合器にマウントします。
サージカルインデックスを作成します。サージカルテンプレートを出荷時に包装されているUV加工をしたプラスチックバッグに戻します。
②ストレートマルチユニットアバットメントを前歯部のインプラントレプリカに装着します。プラスチックホルダーを外します。手用ドライバーマルチユニット用を使用して締め付けます。
![技工手順](img/implant04_16.jpg)
③角度付マルチユニットアバットメント30度ノンエンゲージングの装着
![技工手順](img/implant04_17.jpg)
角度付マルチユニットアバットメント30°ノンエンゲージング① をジグスタビライザー②、アバットメントホルダー③、及びアバットメントスクリュー④とともに、臼歯部のインプラントレプリカに装着します。アバットメントメントホルダーをストレートマルチユニットアバットメントの長軸に合わせます。手用ドライバーマルチユニット用を用いてアバットメントスクリューを締め付けます。
④ジグスタビライザーの取り外し
![技工手順](img/implant04_18.jpg)
アバットメントホルダーのネジを緩めてジグスタビライザーを取り外します。
もう一方についても手順②~④を行います。
6.ブリッジの連結
![ブリッジの連結](img/implant04_19.jpg)
シリンダー内部にクロルへキシジンジェルを塗布し、アクリックレジン製ブリッジをアバットメントに連結します。
マシンドライバーユニグリップと補綴用トルクレンチを使用して15Nで締め付けます。
咬合調整を徹底的にします。
すでにある入れ歯をブリッジに改造してこのように作成することも可能です。
![ブリッジの連結](img/implant04_20.jpg)
![ブリッジの連結](img/implant04_21.jpg)
下顎オールオン4(オールオンフォー)の治療の流れ
1.オールオン4ガイドの位置
切開してフラップを剥離したら、2ミリのツイストドリルを使用して、正中線に約10ミリまでドリリングします。
骨形成部の正中線にオールオン4ガイドを装着します。
![下顎オールオン4](img/implant04_22.jpg)
2.臼歯部の形成
2ミリのツイストドリルを使用して最大45度に傾斜角をつけて適切な深さまでドリリングします。
![臼歯部の形成](img/implant04_23.jpg)
オールオン4ガイドを使用して角度を確認。
使用するインプラントのタイプと骨密度に応じてドリリングし、インプラント埋入します。
![臼歯部の形成](img/implant04_24.jpg)
角度付きマルチユニットアバットメント30度を装着し、マシンドライバーユニグリップと補綴用トルクレンチを使用して15Nde締め付けます。もう一度一方の臼歯部にも同じ術式を繰り返します。
3.前歯部のドリリング
前歯部を2か所ドリリングします。 両者の位置を可能な限り離し、なおかつ、臼歯部のインプラントの先端からの距離を十分に確保するようにします。
![前歯部のドリリング](img/implant04_25.jpg)
スクリューアクセスホールが適切な方向に位置するように、ストレートまたは角度付きマルチユニットアバットメント17度を装着します。角度付きマルチユニットアバットメント17度の場合は、マシンドライバーユニグリップと補綴用トルクレンチを使用して15Nで締め付けます。
ストレートマルチユニットアバットメントの場合は、マシンドライバーマルチユニット用と補綴用トルクレンチを使用して35Nで締め付けます。これで、インプラント埋入手術は終了です。
治療法その1(4か月待つ)
このあと、縫合し、手術したはぐきが治癒し、インプラントが骨とくっつくまで4か月ほど待ってから、オールオン4の被せものを作成する場合と、
治療法その2(即日ネジ留め式)
もう一つは、手術したその日に、被せものの仮歯をねじ止めして連結してしまう方法の2通りの治療方法があります。
![前歯部のドリリング](img/implant04_26.jpg)
4.型どり(印象)
印象用コーピングマルチユニットオープントレー用をマルチユニットアバットメントに連結します。シリコンの印象材と各個トレーを使用して印象します。
![型どり(印象)](img/implant04_27.jpg)
5.技工手順
技工所で、模型と補綴物を作成します。
①印象下シリコンにレプリカを連結してガム模型を作成するか、事前に石膏模型とサージカルガイドコンセプトマニュアルの説明に従い、サージカルテンプレートを使用して石膏模型を作製します。
![技工手順](img/implant04_28.jpg)
模型を咬合器にマウントします
サージカルインデックスを作成します。
サージカルテンプレートを出荷時に包装されているUV加工をしたプラスチックバッグに戻します。
②ストレートマルチユニットアバットメントを前歯部のインプラントレプリカに装着します。プラスチックホルダーを外します。
手用ドライバーマルチユニット用を使用して締め付けます。
![技工手順](img/implant04_29.jpg)
③角度付マルチユニットアバットメント30度ノンエンゲージングの装着
![技工手順](img/implant04_30.jpg)
角度付マルチユニットアバットメント30度ノンエンゲージング①をジグスタビライザー②、アバットメントホルダー③、及びアバットメントスクリュー④とともに、臼歯部のインプラントレプリカに装着します。
アバットメントメントホルダーをストレートマルチユニットアバットメントの長軸に合わせます。
手用ドライバーマルチユニット用を用いてアバットメントスクリューを締め付けます。
④ジグスタビライザーの取り外し
![ジグスタビライザーの取り外し](img/implant04_31.jpg)
アバットメントホルダーのネジを緩めてジグスタビライザーを取り外します。
もう一方についても手順②~④を行います。
![ジグスタビライザーの取り外し](img/implant04_32.jpg)
6.ブリッジの連結
![ブリッジの連結](img/implant04_33.jpg)
シリンダー内部にクロルへキシジンジェルを塗布し、アクリックレジン製ブリッジをアバットメントに連結します。マシンドライバーユニグリップと補綴用トルクレンチを使用して15Nで締め付けます。咬合調整を徹底的にします。
すでにある入れ歯をブリッジに改造してこのように作成することも可能です。
![ブリッジの連結](img/implant04_34.jpg)